June 14thは、AmericaFlag Dayにあたります。Americaの国旗をよく知り、星条旗にPledge of Allegiance(国家への忠誠を誓う)を示すというような意味合いで設けられています。日本にも、憲法記念日Constitution Memorial Dayや建国記念日National Foundation Dayがあります。こうしたNationalismの高揚は、本来大切なものなのでしょうが、日本では、Flag=HinomaruとAnthem=Kimigayoの問題が長年にわたって論争を呼んでいます。
 ここでは、Flag Dayをもっと広く世界中の国々に目を向けるための、一つのチャンスとして捉え、Flagという、それぞれの国を表わすsymbolを取り上げる事で、好奇心を持って楽しく世界の国々を知るようにしていきます。
 ですから、これを導入する時期は今でなくてもよいわけで、OlympicSoccerのWorld Cupなど、sportsのInternational Gamesがある時や、Summitが開かれる時、外国のguestが訪日する、など色々な機会に導入すると効果的です。
 今年2000年は、Sydney Olympicが開催されます。今世紀最後のOlympicを意識して、Flagについて、少しでも教室で紹介し、Activityを楽しんでみませんか。

        

 

 

Contents
World Map Design Color
Activities Games Songs

Flag Day Poster 教室用decorationにどうぞ。(A4横、余白ゼロで印刷して下さい。)

世界の国旗一覧

世界の国旗(キッズ外務省)

World Map

 上のような地図を生徒達に見せて、「なんだかいつもと違うな〜」という反応が返ってくればしめたもの。“Can you find Japan?”Japanを探して、世界の中でのJapanの位置を確認します。オーソドックスな、ヨーロッパが中心の世界地図で見ると、日本は地図の端っこの小ちゃな小ちゃな国なんだなーって、わかります。
 
Japanを確認したら、Europe、Asia、Africa、Australia、North America、South America、Antarcticaも確認します。the Pacific Ocean、 the Atlantic Ocean、the Indian Oceanについても、場所を確かめます。
 中学生以上なら、
Eqator=赤道、Tropic of Cancer=北回帰線、Tropic of Capricorn=南回帰線を教えましょう。Cancer(かに座)とCapricorn(山羊座)の間に挟まれた地域が the Tropic=熱帯。1年中太陽の恵みを受けている地域です。その太陽の恵みがTropical rain forests=熱帯雨林ですが、近年その面積が減っているとか。

  World Map − the Tropic  Japanが端っこにある白地図です。

 

Design

 FlagのDesignには、決まったものがいくつかあります。基本パターンとして、三色分割(縦)、カントン旗、十字旗、二色分割(横)、三角旗など、いくつかがあります。その基本パターンに添って、興味深いものをいくつかご紹介しましょう。World Flagsの面白さがわかるでしょう。

中央円形旗 Circle

 Japan  別名「日章旗」とも呼ばれるHinomaru。今法制化の論議が盛んですが、このdesignの由来はご存知?太陽をかたどったもの、ということは確かなものの、誰が考案したかなどは不明です。「日出づる処の国」日本という国号が定着しだし、武士の世の中になる頃、日の丸を幟に使う武将が相次ぎ、御朱印船などの船に、日本の目印として日の丸が掲げられるようになりました。幕末に国旗として定められ、法的に制定されたのは明治に入ってから。それも船舶に関する規定だった為に、今も国旗かどうかを巡って論議の的となっています。また、国旗は普通縦横の寸法比率や円形の大きさなど、そのデザインについては規定があるのが普通ですが、日の丸には明確な規定がありません。
  さて、この、日本では戦争のイメージもあってイマイチ国旗としては人気のない
Hinomaruですが、世界にはこのHinomaruを手本にFlagを決めた国が二つあります。どこでしょう?一つは、70年代に独立したアジアの小国、もう一つはかつて日本が委任統治を行っていた島々の国。見事にHinomaruの色違いなんですよ。

 答えはこちら。

カントン旗 Canton

 the U.S.A.  旗竿staffの側上部に別枠の部分を設けたもの。通称「星条旗」the Stars and Stripes呼ばれるアメリカ国旗は、その代表ですが、Cantonの星の数が常に州の数と一致しているという特色のあるFlagです。独立宣言の翌年に英国国旗の配色を取り入れて制定され、当初は独立13州にちなんだ赤白のstripesと13個のstarsをちりばめたもので、starsの配列には特別の決まりはありませんでした。1960年、Hawaiiが50番目の州に昇格して現在の図柄(13本のstripeと50個のstars)になるまで、実に27回変更されています。掲揚の際は、必ずCantonがstaff側上部になるようにし、famaous peopleの逝去に際しては半旗に、上下逆さに掲げてある場合は緊急事態を知らせます。

 その他のCanton Flag

二色分割 Horizontal

 What country is this flag? この配色と全く同じで、上下逆の旗の国があります。おまけに、その国と全く同じデザインの旗の国まであるのです。面白いと思いませんか。

  答えはこちら。

三色分割 Horizontal

横の三色分割といえばやはりこの国でしょうか。それにしても、このdesignのFlagは沢山あります。

  またまた全く同じデザインの旗も登場。

スカンディナビア十字旗 Scandinavian Cross

北欧5カ国が全部同じデザインだって、気づいていましたか。それぞれ配色や、colorの意味は違いますが、いずれもScandinavian Crossと呼ばれるdesignで統一しているなんて、おしゃれですね。

  それぞれのFlagはこちら

三色分割 Vertical

三色旗TricolorといえばこのFrench RepublicのFlag。フランス革命の時、LaFayetteが市民に与えた帽章から始まったといわれます。redblueはパリの色から、whiteは王家のブルボン朝の色からだそうですが、諸説あってはっきりはしません。三色揃って、「自由・平等・博愛」を表わします。

 三色縦分割の旗は他にも沢山あります。いずれも、FranceのFlagが元になっているようですが、例えば?

X十字旗 X−Cross

陽気な国民性で、目立つ配色のこの国旗とともに、冬季オリンピックで一躍人気者になったこの国は?

  通称Union Jackと呼ばれるイギリスの旗についても載せましたので、ご覧ください。

三角旗 Triangle

意外に多い三角旗の代表。1993年に2つの民族はそれぞれ独立した国家に分かれました。What country is this?

 その他の三角旗もどうぞ。

紋章 Crest

紋章Crestを付けたFlagもまた多く見られます。その代表格はこちらの国でしょうか。「血と金の旗」と呼ばれるこの旗は、どこの国だかわかりますね?

 その他、Crestの付いた旗を少し集めました。裏と表でdesignの違う国旗もあります。

その他

世界の中には変わったdesignの国旗が沢山あります。その中からいくつかをご紹介。

     同じgreenでも、場所もお国柄も全然違う2つの国は?

 世界で唯一のペナント型のこの国は?

 面白いdesignですよね。お隣の国もこれと殆ど同じdesignです

 

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 Color

 世界の国々の様々なFlagに使われているcolorには、多くの場合ちゃんと意味があるんです。そして、宗教や自然環境、歴史的事件によってcolorが大体決まっていたりします。キリスト教のcolor、イスラム教のcolor、豊かな大地のcolor、革命のcolor・・・。Designとともにそのcolorを見ていくと、その国の理解が深まり、新しい視野が開ける気がします。

 Green

 greenは、そのcolorの通り、国土の豊かな緑や肥沃な平野を表す場合と、ある宗教を象徴している場合があります。さて、その宗教とは?

豊かな自然に恵まれた国々

この国に代表される宗教といえば?

 Red

 White

 

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 Activities

  Activityをするにも、Gameをするにも、先ずWorld MapとかGlobeは教室に絶対なくっちゃ、というところですが、そのほかに、Flagのカードは、主な国のものだけでも作っておきたいところです。今は、国旗のシールやトランプ(表は普通のトランプで、裏がハートはヨーロッパとかスペードがアジア、というように全部で52カ国のFlagのデザインになってます)も売っているので、そんなものを利用すると手軽です。わたしは、2年ぐらい前に世界中の国旗のカードを、国旗の本からFlagの部分をカラーコピーして手作りしたんですよ!我ながら、結構、根性ありました。

Where are you from?    国旗カードを何枚か選んでおいて、生徒達に1枚ずつ引かせ、引いた国旗の国になったことにして、お互いに"Where're you from?" "I'm from Brazil."などと答えます。自分の国がどこにあるのか地図で確かめておいて、"Where's your country?" "It's in South America. It's big."とか、場所を教えたり出来るといいですね。

Capital, Nationality and Language  主な国々だけでも、そのcapitalとlanguage、currencyなどを調べてみましょう。特にnationalityは、countryと言い方が違うので、是非やっておきたいもの。スイスはSwitzerlandでSwissはスイス人なんて、間違いやすいですものね。"The capital of France is Paris. They are French. They speak French. They use Franc."というように紹介していきます。

 Countryの名前にしても世界のいろんな国々を正しい発音、知ってます?voleyballやsoccerの強いCroatiaは英語でなんていうか、とか。Myanmarのアクセントは、とか。ましてやそのcapitalの発音となると、調べるのもなかなか大変。
でも、生徒はともかく、先生たるものやっぱり正しい発音を知っておかなきゃ。

というわけで、CALAでは、世界中のcountryとnationality、capital、languageを全部集めて録音したCD(解説付きで3,500円)を出しました。発音のdictionaryとして、是非活用を!また、世界のflagsが印刷されたT-shirtもあります。
(お問い合わせ:キャラ
TEL03−3447−2343 FAX03−3445−7643)

 Which country? capitalやlanguageとともに、foodやlandmarkもあわせて、それらを、ひとつひとつ、それぞれカードに書いておきます。foodやlandmarkは、その絵や写真なんかをあわせて貼っておけばbetterです(Italyのpizzaとか、Mexicoのtacosとか。また、EgyptのPyramidsとか、Chinaのthe Great Wallとか。)そして、封筒か紙袋を用意して、flagのカードやcapitalやlanguageを書いたカード、foodやlandmarkのカードを広げ、"Ready? Go!"で、紙袋に同じcountryのカードを集めて入れていきます。
全部出来たら、袋の中のカードをひとつずつ出してカードを読んで、それがどこの国かguessする(何枚目で分かるかな?)、っていうふうにしても面白い。

Go West    globeになっているbeach ballがあればそれを用意します。なければ普通のbeach ballやソフトなballで。最初のplayerは"Japan"から始め、"Go west."と言って、となりの生徒にballをpassします。passされた生徒はJapanより西にある国をひとつ言い、また"Go west."と言って、となりにpassします。こうして次々に西にある国の名前を言っていきます。慣れてきたら、10secondsで言えなかったらアウト、というようなgameにしてもいいでしょう。globeになっているballだと、それを見ながら考えることが出来ます。

 

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 Games

Hide-and-Go Seek   5×5のマス目のところどころに各国のflagを適当に配し、一定の時間でそのflagをmemorizeさせます。その後、1点から4点までの得点を裏に書いた四角い紙でflagを隠し、どこに何のflagがあったかを当てさせるgameです。拡大して、クラスを2チームに分けたグループにしてやると、とても盛り上がります。また、普通サイズをペアワークにしてやっても楽しく、みんなよくflagを覚えます。

Hide-and-go-seekの見本はこちら。

 Country Bingo  flagのカードかflagのトランプを4×4などに並べて手軽に出来ます。No Leader Bingoにして、それぞれplayerがカードを指定してやるbingoだと、countryの名前を自分で言わないとダメなので、英語の国名が言えるようになります。

 Geographic Five   最近の生徒達は地理が苦手みたい、って思いません? そこで、flagのカードと世界地図の縮小版、flagのcountryを書いたカードをグループ(orペア)の数だけ用意し、countryのカードを引かせます。グループで相談して、その国の位置を地図にマークし、その国についてfour factsを考えます。capital, language, currency, president, states, river, mountain, desert, food, landmark, religion, famous personなど、なんでもOK。それぞれfour factsとmapの用意が出来たら、ほかのグループのcountryを、5つのhintsからguessして、flagのカードを取ってきます。人数の多いclass向きですが、ひとりずつでやってもいい。すぐに分からないように、なるべく難しいhintを考えて。

 

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 Songs

 Go West

 

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