クリスマス・パーティーは、英語教室なら必ずやる、やらねばならぬ、避けては通れぬ、楽しくもあり、大変でもある、1年でもっとも大切なイベントの一つでしょう。どこの教室でも、今年の趣向はどうしようかと、頭を悩ませ、準備に追われていることでしょう。
  私の教室では、実は5年前の最初の年、クリスマス・パーティーから始まりました。4月開講に先立ち、前年の12月に、宣伝活動の一環と講師としての度胸をつけようと、手探りでパーティーを開いたのを懐かしく思い出します。
  今年は6回目のクリスマスになるわけです。その間に教室で展開してきたActivitiesやCraftを交えながら、TraditionやCustomも紹介していきます。CALAの教材も紹介しますので、どうぞ参考にして下さい。

Contents

History&Tradition Custom Picture Cards
Games Songs Craft Link

Party Information が書き込める教室用チラシデザインを作りました。プリントして必要事項を書き込むと、チラシやポスターとして使えます。
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History & Tradition

Christmasは、救世主Christ のミサmass と言う意味です。ですから、Christmasは、キリスト教徒にとって、この世をお救いになる神の子の生誕を祝う行事です。
 ※このため、例えばユダヤ教では、“Merry Christmas”とは言いません。ユダヤ教ではまだこの世に救世主は生まれていないからです。キリスト教以外の宗教では、クリスマスカードも“Season's Greeting”と書きます。“Xmas”は、ギリシャ語のキリストのスペルの最初の文字をとってあります。
ですが、このキリストの生誕の日がいつかというのはホントはわからなくて、教会側で、もともと12月にFestivalがあったことから、4世紀に25日という日が選ばれる運びになりました。そして、Christmasは、25日だけではなく、Eveの12月24日から1月6日まで、つまりNew Yearも含みます。
 ※だから、クリスマスカードには“Merry Christmas & Happy New Year”って書いてあるわけです。ちなみに、“Merry Christmas”は、Christianの言い方、Englishでは“Happy Christmas”ですが、“Merry Christmas”が広く普及しました。
さて、Christmasには、どうしてTreeを飾るのでしょう?
これはドイツの森が起源といわれています。冬になってすべての木々の葉が枯れて落ち、暗く沈んだ森の中で、いつまでも緑を保つ
evergreen のモミの木を、これは希望の木だ命の木だと思って家に持ち帰り、家の中に入れて、この木があればもう安心だとしたのが始まりで、かのMartin Lutherがdecorationを始めたそう。初めは、本物のfruitsなどを飾ったそうですが、それでは重たいので、ドイツのガラス職人が薄いガラスのballを作ったのがOrnamentの始まりです。treeのtopには、ベツレヘムの星 star を飾り、アダムとイヴのりんごappleの飾りも多く見られます。

Santa Clausは、Saint Nicholasだということはご存知でしょう。ヨーロッパの文化をアメリカに持ち込んだ際、オランダ語のSlinter KloasがSanta Clausになったようです。St. Nicholasの祭日は12月6日ですが、今ではクリスマスとの関連でお祝いされるようです。あの衣装(capeが付いて、redにwhiteの縁)も、オランダの僧侶の着ていた僧服が元になっています。そして、19世紀になって、Washington Irvingのstoryとcartoonが、現在の太って白いbeardをたくわえたSanta Clausの姿を作りました。
 
※Santa Clausの挨拶は “Ho! Ho! Ho!  Have you ever been a good boy or a good girl?” sleighに乗っていたり、reindeerがいるのは、Scandinaviaの起源です。Rudolphを初めとしたreindeerたちは、アメリカで作られたstoryです。また、イギリスではSanta ClausをFather Christmasと呼ばれていますし、各国いろいろの呼び名があります。North Poleに住んでいるっていうのも、Scandinaviaで生まれたStoryでしょう。

Christmas Cardは、イギリスの国王が始めました。出来るだけ多くの国民に、Christmasの祝福の手紙をと考えた王様は、でcardsを用意し、それにサインだけしてたくさん出せるようにしたのす。

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Custom     

Christmasのcustomもいろいろありますが、子供たちの楽しみといえばpresentsです。fire placeに、stockingsを吊るして、Santa Clausのpresentsを待ちます。そして、Familyの間では、Christmasが近づくと、treeの根元にtagやcardを付けたいろいろなpresentをひとつづつ置いていき、Christmasの朝に、自分宛てのpresentsを開けています。Christmasまでのお楽しみで、それまで、treeの根元に飾っておきます。
Decorationとして、treeのほかに
wreathがあります。treeと同様、evergrenのモミや、キリストの頭にのせられたヒイラギholly(=再生の象徴)の枝が使われます。

Christianにとっては、Christmasの日のchurchでのmassは何より大切です。悪霊を追い払って、Holly Nightを迎えようとbellsが鳴り、Christmas Carolが町に響きます。Jingle Bells(馬車を引く馬のたてがみに付いているもの)もそうですが、ことさら音をたてるのは、寄ってこようとする悪いspiritsを追い払うという目的があります。聖なるChristmasには、精一杯音をたてて、清浄な空気を保ちます。そしてSilent Nightを迎え、Candleの明かりの下で、家族揃ってChristmas Dinnerを楽しみます。

Christmasのcolorは、もちろん red greenredは血の色、命の色。greenもいつまでも変わらぬ色、命の色。そして white。汚れない色、聖なる色。

Christmasの精神は、loving, caring, sharing。キリスト教からきてるから当然なんですが、こういうのはChristianでなくとも、取り入れたいもの。私の教室では、Christmas Partyの最初にこれを紹介し、gameのときの順位の争い、breakのおやつの奪い合い、craftのときの材料の取り合いに、釘をさしておきます。初めにキチンと言っておくと、結構効くみたい。

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Picture Cards  

Christmasをただ楽しむだけでなく、TraditionCustomを織り交ぜながら、つまり文化的な背景を子供たちに伝えながら、そして英語に親しませるには、やはり絵カードが一番手っ取り早く、効果的で、しかもいろいろ応用範囲が広く、扱いやすいのではないかと思います。Christmasについては、いろいろ絵カードも手に入りやすいかと思いますが、私は、最初の年(5年前)から、ずっとCALA Original Picture Cardsを使わせてもらってます。

収録されているChristmas Wordsは、  (はカードのphotoと、説明付き

angel fireplace reindeer bells gingerbread man Santa Claus
candle holly sleigh candy cane icicle snow
chimney lamb snowman Christmas carol mouse star
Christmas cards Mrs.. Santa stocking Christmas tree ornament toys
church poinsettia wreath dove elf presents

導入手順は、

  1. ざっとChristmasの由来など説明する。説明が長いと飽きるので、簡単に。

  2. Picture Cardsを1枚ずつ示し、“What's this?” “Can you say the words?” “Do you know this one?” “How do you say rosoku in English?”などで、Christmas Wordsを教えていく。

  3. Christmas tree, Santa Clausなどのカードでは、それぞれのHistoryを紹介していく。

  4. その他のカードのときにも、プラスαの情報や、Custom,Storyを伝えていく。

  5. presentsなどでは、“What do you want for Christmas presents?” で、“I want a 〜.”のreviewも出来ます。

このようにして、少しずつChristmas Wordsと一緒に、Cultureを入れていきます。ただ、wordsを知らせるだけより、いわれを知ると、子供たちは「えーと、なんだっけ」と覚えようとする気持ちが強くなります。では、snowman,elf,reindeer,lamb,mouse,Mrs. Santaのカードでは、どんな事を伝えたらいいと思います?迷ったらこちらへ。

この後、fly swattersハエ叩きを使った、カルタとり“Swat”をやるのが、恒例になってます。CALA Original Picture Cardsには、カセットテープがついていて、WordsとStoriesが録音されています。たまには、先生の声とは違った、男性のnativeの声、というのも、ちょっと生徒たちには聞きにくいけど、hearingの練習になっていいし、聞きにくい方が静かになります。

CALAanim.gif (3938 バイト)CALA Original Picture Cardsとカセット、かわいいfly swatterなどCALAの教材のお問い合わせは、「キャラアソシエイツ」(tel03-3447-2343、Fax03-3445-7643)へ。
なお、CALAで販売されているPicture Cardsは、カラーではありません。写真のカードは、わたしが色を付けたものです。

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Games  

・Swat  Picture Cardsを使ったカルタとり。やり方は、Picture Cardsの所に書いた通りですが、人数が少ないときにはひとり1本ずつのfly swatterを、人数が多いときには、ペアで1本のfly swatterを渡し、3枚ごとにchangeさせます。また、boardにcardsを貼って、2groupからひとりずつplayerを出し、指示したcardをswatさせるのも、group対抗で燃えます。

・Bingo  Picture Cardsを縮小コピーしてビンゴシートを作るといいのですが、手間が大変。そこで、縮小コピーした小型カードを直接テーブルに3×3や4×4に並べてやります。カードを赤い紙で作り、greenの細長い紙を千切りながらチップとして置いていくとChristmas colorになって、とってもきれい。ひとりずつcardsを使うには枚数が足りなければ、ペアを組ませたり、3人のグループで1組のbingo cardsを使っても十分楽しめます。その方が、“Bingo!”になって、それぞれの words を言わせるとき help しあえるし。

※CALAでは、Orijinal Picture Cardsに合わせて、教室や家庭で学習できるChristmas用のWorkbok“J-Book”というのを出しています。J-Bookには、Picture Cardsのトランプサイズの小型版がついています。

・Mery Christmas!  Fruits Basket のクリスマスバージョン。Picture Cardsのうち、Christmas Charactersの数種類を拡大コピーして、ボール紙などで補強したものを1つのcharacterにつき2枚ほど用意します。リボンを付けて、首からかけられるようにします。
  生徒がそれぞれ1枚ずつ首からかけ、それぞれのChristmas Characterになって、It(=オニ)になった生徒以外は椅子に座ります。Itは、どれか2つcharacterをshoutします。“Santa Claus and Snowman!”とshoutしたら、Santa ClausとSnowmanのカードをさげた生徒は急いで席をchangeしなければなりません。Itも席を取ります。椅子に座れなかった生徒がItになり、ゲームを続けます。そして、Itが
“Merry Christmas!”とshoutしたら、全員が席をchangeしなければなりません。
  簡単なgameでしかも子供たちは大好きなので、幼稚園から、高学年まで一緒に楽しめ、
Partyにはもってこいです。

・Who am I?   Picture Cardsのうちcharacterや動物のcardsを使います。cloth pin2つをひもでつなげたものを生徒の人数分用意し、それぞれのPicture Cardをそのcloth pinsではさんで首から下げられようにします。
  生徒達は、先生の方に背中を向けて立ち、先生は生徒に見えないようにして、Picture Cardを背中の方に首から下げてやります。“Go!”の合図で、全員が動き回って、
“Am I Santa Claus?” “Am I a reindeer?”と相手をつかまえては自分の背中を見せて尋ね歩き、自分がなんであるかをguessするgameです。答える人は“Yes./No.” “Yes, you are./No, you aren't.”で、答えます。

・Here's your present.   チョコレートやキャンディーを小さな箱に入れ、包み紙できれいに、何重にも包みます。生徒達は輪になって座り、そのプレゼントを短いChristmas Songに合わせて順番にまわします。
  歌い終わったときにpresent持っている生徒が、
“Can I open it?”と言い、周りの生徒は“Sure!”と言います。10秒間のうちに包装紙を1枚、丁寧に開けます。破いたら失格。周りの生徒は、“ten, nine, eight,・・・”とcount downします。開けられなくて、途中のときは、そのままの状態の包みで回します。破れたときは、その時点でその生徒は失格で、そのまま続けます。1枚開けたらまた、Songをみなで歌いながらpresentを回します。最後の1枚を無事に開けた人がpresentをもらえるので、包みが小さくなると、すごく盛り上がります。

・Find the Card  Christmas Wordsを書いた紙片を小さく丸めて、いくつかの紙コップなどに入れて、テーブルに並べておきます。先生は各グループひとりずつに、一つずつChristmas Wordをwhisperして指示します。生徒は、紙コップの中の紙を丁寧に広げて、先生にwhisperされたカードを探し、見つかったら“I found it!”と、先生の所に持っていきます。早く正しいカードを全員が探したチームがwinner。紙コップをクリスマス用にしたり、紙片をChristmas tagで作ったりするとgood。カードが違ったら、勿論またていねいに戻しておかなければなりません。
  
※このゲームはChristmasに限らず、いろいろな場面に応用できますね。

・Maze  普段の授業でも使えますが、Partyの空き時間など、手持ちぶさたになってる子を退屈させずに、英語に繋ぎ止めるには、簡単なActivityがいいみたい。
     
Mazeのformです。

・Word Search  こちらは高学年向きの暇つぶし用。wordがどっさりあると、みんなで手分けして探して結構楽しめます。Formはこちら。

・Word Puzzle  こちらは中学生向きでしょうか。Christmasらしいちょっとした暇つぶし兼readingの練習に。Formはこちら。

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Songs  

・Jingle Bells  有名なSongですが、歌詞は複雑で子供たちが覚えるのはとっても大変。よほど何度も聞いたり歌ったりしないと歌えるようになりません。そこで、歌のリズムと内容を簡単に理解させるために、歌詞の中の絵を何枚か用意します。そして、Songのテープをかけ、歌詞に出てくるpictureを順にfly swatterでhitさせます。ただ単語だけ聞かせるより、Songの中の英語の節回しの中で単語を聞き分けるのは、Hearingの練習になります

・We Wish You a Merry Christmas  これもChristmasには必ず歌うSongで、こちらは歌詞も易しいので、Partyでは定番になっています。私はCALAでこの歌のSign Language(=手話)を教えてもらいました。
  “We Wish You a Merry Christmas,
   We Wish You a Merry Christmas,
   We Wish You a Merry Christmas,
   And a Happy New Year.”
のところだけですが、子供たちも熱心に覚えて、一生懸命やりました。
Sign Languageで、みんながHappyなChristmasをって歌うと、とってもlovingで、caringで、sharingなChristmasの精神を共有できるような気がします。

・Ten Little Reindeer  もちろんTen Little Indiansのメロディーで。Reindeerは、単複同形だということが教えられます。

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Craft   

  私の教室では、何年か前からpartyには、craftがつきものです。特に、Christmas Party では、必ず何かChristmas Decoration を作っています。子供たちはCraftが大好きで、「今年も何か作るの?」と聞いてきます。presentをあげるより、何か作った方が楽しそうなので、先生からのpresentはお菓子ぐらい。partyの最後は、いつもCraftの仕上げに余念がありません。

・Christmas Tray Decoration 何年か前に作りました。発泡スチロールのトレイに去年やおととしにいただいたChristmas Cardsを貼り付けて作る、リサイクル品です。Christmas Cardsがなかったり、もったいなければ、Christmasの包装紙や広告、ホイルの折り紙やリボン、ケーキについている飾り、tree用の小さいornament、cottonを雪に見立てて貼り付けたり、工夫次第でいくらでもきれいなもの、かわいいものができます。トレイも、大きいのばかりでなく、小さいものでも十分使えます。
  もうあまり残ってないけど、見本はこちら。

・Wreath ひとり1メートルのグリーンのモールを使って、いろいろな形のwreathを作りました。ツリー用の小さなオーナメントを用意し(生徒達にも自宅からいろいろ持ってきてもらいました。)、細い手芸用の針金でグリーンにくくりつけます。決まった形のものを買ってくるより、自由な発想でかわいいものがいろいろ出来ました。
  今教室に残っているものを見てみます?

・Little Christmas Tree  昨年は、牛乳パックでかわいいtreeを作りました。greenの色画用紙をtree型にcutしたものを4枚用意し、牛乳パックの側面に貼り付けます(それぞれの側面のセンター部分に、一本両面テープを張って付ける)。パックの頭の部分は切り取っておき、treeのtopをホッチキスで止めます。treeの側面に、Christmasのstickersを貼り、miniのornamentsをtreeの枝部分に切れ目を入れて引っかけます。topには、star型の厚紙をつけ、最後に、細い金モールを飾ります。
  ちょっと型崩れしたけど、去年の作を参考までに。

・Stained Glass Decoration 今年はInternetで紹介されているこれをやることにしました。紙皿とアルミホイルとラップで出来る、簡単なdecorationです。油性マジックで、型紙の上のラップにそっとcolorを付けて、ホイルで覆った紙皿にそっとかぶせます。作ってみたら、なかなか可愛かった!


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Link 

Merry Christmas from Kids Domain  Holidayのことならたいがい間に合います。

(2003)Christmas Quiz クリスマスに関するクイズに挑戦してみて。例えば、poinsettiaってどこがふるさとか知ってた?

(2003) The History of Christmas クリスマスだけでなくEasterやHalloweenのHistory、そしてcostumeについての解説。

(2003)Kids Zone  かわいいcoloringやgift tagあり、interactiveなgameあり、Trivia Quizもあります。

The Card Shop かわいいクリスマスカードをプリントしませんか。

Billy Bear's Gift Tags プレゼントに付けるかわいいタッグがプリントできます。

E−mailのクリスマスカード。music付きも。Screen SavorやAdventも。

(2003) Christmas関連のMIDIやSong Bookが豊富です。

 

 

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