2月14日はSt.Valentine’s Dayですが、日本のValentine’s Dayは、チョコレート屋さんから始まって2月の不景気を救済するっていう商業主義が先導している感じですね。英語教室としては、もう少し、英語文化に基づいた紹介をしたいものです。

 Valentineというと、symbolはheartです.日本語でハート、というとlove、心の方だけのような感じですが、英語のheartは、当然のことながら、「心臓」を指す言葉でもあります。自分のheartのbeatに耳を澄まし、大切な人のheartの音を聞くことは、自分の命の音を聞き、自分の周りの命を思うことに他なりません。"Be my Valentine."は、お互いの命の重みを感じ合い、慈しみ合うことだと、今更ながらにわたしは気づきました。

Contents

History&Custom Words&Activities Games
Crafts February's Holidays Songs&Poems

Poster Design プリントして教室用ポスターにどうぞ。  

Valentine1      Valentine2(A4横)

Valentine's Greetings!  かわいいE-mailのValentine’s Postcardがあります。

       

 

HistoryCustom     

 St. Valentine’s Dayは、その名の通りSt. Valentineつまり聖人にちなんで祝われるようになりました。ValentineにまつわるStoryはいろいろありますが、なかでもロマンティックな悲劇をご紹介しましょう。
 昔、ローマ帝政時代、王
Claudius IIが一つの法律をおふれに出しました。「戦場に行く兵士は結婚・婚約をしてはならない。結婚して家族が出来たり、婚約者がいると、命が惜しくなり、進んで前線に出られなくなる。」
 しかし、戦場に赴かねばならない若者達の中にも、村の娘と愛し合い、お互いにどうしても結婚したいという者が出て来るのはどうしようもないことです。こうした若者達のために、Valentineは教会でこっそりと結婚式をとりおこない、ふたりを結婚させてやりました。しかし、このことは王の耳に入り、Valentineは処刑されてしまいます。死後、聖人Saintとなった、この
Valentineの殉教の日が2月14日にあたります。

 日本では、女性から男性に愛を告げる日ということになっていますが、欧米ではValentine's Dayには、女性からだけでなく、男性からも、そして同性同士でもCardPresentの交換をします。お母さんから子供へ、子供からお父さんやお母さんへ、お友達同士で、男の子から女の子へ、女の子同士で、愛情を分かち合う者同士がCardの交換をし、手作りのpresentや、sweetsを贈ります。やはり、Chocolatepresentとして人気があるようですが、 a bouquet of flowersも popularです。
 ですから、White Dayというのはありません。3月14日のWhite Dayというのは、お菓子会社の発案した、お返しの好きな日本人ならではの習慣になってしまいました。
 schoolでは、Valentin's DayにもPartyを開き、ClassmatesにValentine Cardsを贈ります。生徒達は
mailboxfolderを作り、そこにfriendsからのcardsやpresentsをkeepします。cardsには、humourあふれたものやsillyな表現もあります。partyの時にそれらを開いて、みんなで笑いあうのも楽しく、heart-shapedcookiesやheart-shapedのboxに入ったchocolateを食べたり、red punchを飲んで、gamesを楽しんだりします。

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Words&Activities

 CALAのSt. Valentine's Picture CardsをもとにValentineにちなんだWordsと、それらを使ったActivitiesのいくつかをご紹介します。

Words List
Happy Valentine's Day February 14 arrow/bow cupid heart
hug kiss chocolate broken heart an old poem

  それぞれのwordについて、Picture Cardと共に解説をつけてみました。参考になさりたい方、こちらをご覧ください

Valentine Words  その他のValentine Wordsです。

red, pink, white, love, be mine, our friend, my sweet, funny, happy, lacy, candy, treat, envelope, heartbeat, flowers, bouquet, sugar, sweetheart, nice, like, favorite, letter, card, rose, violet

Swat  CALAではかわいいfly swatter(ハエ叩き)を使ったカルタとりが、なんといっても評判です。大人しい生徒も、この時ばかりは1枚でもhitしようと、懸命になります。St. Valentine's Dayのcardsは10枚しかありませんので、2組用意してやってもいいでしょう。一つのwordで2枚がhit出来るので、多くの生徒にhitのchanceがあります。
  また、
ホワイトボードなどにcardsを貼っておいて、チーム対抗にして、playerを1人ずつ出して、順番にやるのもいいでしょう。みんながcardsをよく見ることが出来るので、wordを覚えるには却っていいみたいです。

Bingo  これもおなじみ。wordsが少ないので3×3ぐらいにして、その代わりspellingをcopyさせます。heart型のます目のBingo sheetを作って、出たwordをpinkにcolorさせましょう。Bingo sheetのformはこちら。

Guessing  wordsが少ないので、大体覚えたところで、このgameが出来ます。poem以外のcardsをface downし、“Guess what?” “Do you know this card?” “What's this?” などで、cardを当てさせます。初めは4〜5枚にして、だんだん増やしていってもいいでしょう。生徒達には“I guess it’s kiss.” のように言わせます。

Listen to Heartbeat ペアを組んで、お互いのheart beatを1minuteの間、coutしましょう。countしたら、"How many heartbeats (do I have) ?"と、自分のheartbeatを相手に聞いてみましょう。いろんなお友達のheart beatを聞いてみる、先生のheartbeatは大丈夫?煙草の飲み過ぎの先生とか、いませんか?

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Games    

  Valentineには、Valentineにふさわしい、loveにあふれたgameを。

Love Talk  生徒達はbig circleになって座ります。普通のお教室の授業なら、そのままでもいいでしょう。(でも、なるべくみんなの顔が見える形でやった方がいいですね。)heart-shaped のcandy boxなどをひとつ用意します。或いは、heart型に切り抜いた画用紙にlacyなdoilyを貼り付けたようなcraftでもきれいです。生徒達はそれを持って、ひとりひとり、自分についてsomething niceなことを一つずつ言って、次の人に回していきます。“I'm a good student.” “I get up early.” “I’m very fine.” “I’m kind to my friends.” などなど、自分のいい点を自分であげていきます。ちょっとくすぐったいようだけど、みんなにこにこ顔になります。
  2巡目になったら、今度はそれぞれの
my familyについてのsomething niceなところをあげていきます。“My mother is beautiful.” “My sister is cute.” “My father is strong.”
  3巡目には
classmateについて。4巡目はmy schoolについて、など、身の回りのいろいろな人々の良いところをみんなであげてみましょう。

Check Heart Words  heartのつくwordが、英語にはたくさんあります。いくつ知ってるかな。生徒達に、heartのつくwordをdictionaryでcheckさせてみましょう。難しいけど、中学生なら辞書を引く練習になります。

heart-stricken, heartthrob, hearty, heart-free, heart-rending, heartbroken, heartbeat, heartily, heartfelt, heartsease, hearted, heartstrings, heartache, heartbreak, heartland, heartwood, heartsick, hearten, hearth, heartworm, heartburn, heartless, heart-to-heart

Bingo sheet のheart型に合わせてpinkの紙を切ったものをたくさん用意し、そこに、上記のheart wordsを書き込んでおきます。Bingo gameをやり、生徒達は、pinkにcolorする代わりに、このheart wordの書かれたpink heart をBingo sheetに貼っていきます。Bingo Gameを適当なところで終わらせ、自分のBingo sheetに貼ってあるheart wordsの意味を、生徒達に辞書を使ってcheckさせます。Bingoの時には、生徒達はなるべくたくさんheartを貼りたがるけれど、後で、それを調べなきゃならないと分かると「えーっ!うそー!」。

Word puzzle   Kid's Domainより。Word Ladderはなかなか難しいですよ。大人のクラスでも使えます。

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Crafts    

  Valentineにちなんだ、Heartfulな手作りのCardなどをご紹介します。

Valentine Card  Valentineにはなんといっても手作りのcardが一番でしょう。ケーキの材料を売っている所に、doilyと呼ばれる、lacyなpaperの敷物を売っています。一袋に20枚ぐらい入っているので、一つふたつ買えば生徒達に渡るのではないでしょうか。中にはheart型のものもあります。これに、ribbonやstickers、marking pens などを合わせて、手作りの、lovelyなcardを作りましょう。

     Cardの見本  おととし作成しました。

 Heart型を作るとき、半分に折った紙に自分のfistを当てて、その輪郭をほぼtraceしてcutすることで自分のheartが出来ます。自分のfistは自分のheartの大きさ、自分の命の大きさ。自分のheartをcardにしてみましょう。

Lovebird Visors  heart型を集めて、頭に乗せるlovebirdをつくります。 

va44.jpg (1642 バイト)  pinkやredの色画用紙を組み合わせて、頭の部分を作り、2本のstripsをaccordion折りにしてlegsを作って、垂らします。生徒の頭に合わせて、stripを後ろにつけます。適当な長さのものを作っておいて、その場で合わせても。

Lovebird Visorsの型紙   HeadのHeart   EarsのHearts   Mouth&FootのHearts

Valentine Folders   アメリカの小学校では、Valentineが近づくと、classmateから来るValentine Cardsを集めるためのFolderを作ります。cardがたくさん入るように袋状のFolderを用意し、上部に名前を書き込み、袋状の表面にstickersを貼ったり、Valentineのpictureを描いたりprintします。これを、教室の壁に貼っておき、生徒達は男女に限らず思い思いの宛名の所に、homemadeのcardを入れていきます。Valentine’s Day 当日に、中に入っているcardを開けます。cardはhumorに溢れたものやfunnyな物もあって、みんなで楽しみます。

Valentine Card Holder  paper plateで作ります。

Heart-y Animals   たくさんのheartでいろんな動物を作って楽しみます。

Heart Baskets   heart型の編み込み=weaveしていくcraftです。はさみだけで出来る、向こうの代表的なcraftですが、丁寧なpicture付きの解説がついたページを見つけました。 男の子は、高学年でも作るのに苦戦する子もいて、妹に先越されたり、Halloween Partyでもなかなか愉快な光景が展開しました。皆さんも是非どうぞ。

        Woven Heart Baskets   かわいくて作りやすいし、物も入れられていいですよ。

         Enchanted Learning - Cards and Crafts for Valentine basketのほかにも、cardをはじめ、いっぱいValentineのcraftが載ってます。

 

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February’s Holidays

  2月にはValentineだけでなく、アメリカのふたりの偉大な大統領のBirthdayがあります。Abraham LincolnとGeorge Washingtonです。アメリカのちょっとした歴史や、アメリカ大統領としてだけでない、ふたりの対照的とも言える生い立ちや、その優れた人間性を紹介して、アメリカ文化に触れるのも面白いのではないでしょうか。

Abraham Lincoln's Birthday

 February 12

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  Abraham Lincolnは、Americaのthe 16th presidentです。 彼は、1809年2月12日、Kentuckyで生まれました。2歳の時にIndianaに移りますが、Linoconの家庭はとても貧乏で、Abe少年は、5歳の時から薪割り、水汲み、農業などあらゆる手伝いをしていました。貧しいためにろくに学校に行けませんでしたが、Abe少年は、読み・書き・計算など勉強は大好きで、物覚えも速く、本が借りられるとあればどんな苦労も惜しいとは思わないほどでした。
  Lincolnは、
背の高いことでも有名です。22歳の時までに6フィート4インチ(約190cm)ありました。幼い時からの労働が、彼の強靭な肉体を作ったのかもしれません。また、友人と始めたビジネスでは、彼の誠実さが評判となりました。“Honest Abe”といわれる所以です。
  1834年Illinois州の議員に選ばれたLincolnは、法律家、政治家へとなっていきます。そして、南部
the Southを訪れた際に、農場の所有物として無報酬で苛酷な労働を強いられる奴隷制度slaveryに異議を唱え、北部the Northの住民の賛同を得ます。1860年、Lincolnが大統領に選ばれると、the Southのslave-owner達は南部諸州をthe Confederate States of Americaと呼んで the United States と区別することを要求、こうして、南北戦争 the Civil Warが勃発します。1863年には、奴隷解放宣言the Emancipation Proclamationを出し、有名なthe Getttysburg Address (the government of the people, by the people, for the peopleの一節はよく知られています。を行って人々の共感を得、5年続いた戦争は北軍が勝利し、南部もthe United Statesに戻りました。が、その直後の1865年4月15日、Washington D.C.の劇場で撃たれたために亡くなります。
  その誠実な人柄故に人々の尊敬を集めた
Lincolnは、その肖像が5dollar billとなり、penny硬貨となっていて、彼のBirthdayはNational Holidayとなっています。

 

George Washington's Birthday

February 22

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  George Washington は1732年2月22日Virginiaの大きな農場の息子として生まれました。Americaがまだthe United Statesにまとまっていない頃で、the East CostColonyは、大英帝国が統治していました。
  裕福な家に生まれたWashingtonですが、11才で父親が死に、早くから農場の経営にも参加するようになり、16才の頃より測量技師として活躍し、広大な土地を購入して大農園主になります。そして、Virginia armyのChiefとして、フランス軍を追い払ったりします。若い時から、Washingtonは勇敢な青年として評判をとっていました。1759年には裕福な未亡人Martha Custisと結婚、莫大な財産を加え、Mount Vernonの地でアメリカ有数の資産家となります。
  イギリス政府の政策との対立が深まり、1775年独立戦争 the Revolutionary War の開始と共に、勇敢で人望もあったWashingtonはthe Continental Armyの総司令官に選ばれ、独立戦争の最高責任者として、不利な戦いを、不屈の精神で勝利へと導きます。こうして、東部13州の独立が認められます。
  1887年、the United States of Americaというnew governmentと共に、裁判制度、議会制度、そして、憲法 the Constitutionが採択されて大統領制度が定められ、終始まとめ役だったWashingtonは、全員一致でthe first presidentに選出されました。Washingtonは、the United Statesの経済的・財政的基礎を築くと共に、国際的中立を唱え、その沈着で誠実で忍耐強い人柄によって国民の信望を集め、 the Father of his Countryと呼ばれますが、2期でpresidentを辞し、Mount Vernonに戻りました。偉大なWashingtonがpresidentを2期だけしかやらなかったことで、Americaのpresidentsは2期までというのが慣例となりました。
  首都Washington DCやWashington州など、彼の名にちなんだ地名や施設は多くあります。また、one-dollar billにも彼の肖像が掲げられています。現在もWashington BirthdayはNational Holidayで、お祝いが行われます。
  有名なサクラの木cherry treeにまつわるstoryは、建国の父としてWashingtonが神格化され、1800年頃の伝記にエピソードとして加えられたという事で、真実ではありませんが、彼が勇敢な兵士であり、誠実な大統領であったということは事実に違いありません。

 

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Songs & Poems   

Valentine's Dayには、やはりPomesがつきもののようです。いろいろあるようですが、CALAのPicture Cardsにも採用されてる古くから伝わるpoemから2variations紹介します。

Roses are Red

Roses are red,
Violets are blue,
Sugar is sweet,
And so are you!

I love coffee,
I love tea,
I want Mary,
To come in with me.

I like coffee,
I like tea,
I like the boys
and the boys like me.
Yes, no, maybe so...

Roses are red
Violets are blue
Carnations are sweet
And so are you.
And so are they
That send you this
And when we meet
We'll have a kiss

John Lenonの“Love” songは、slowlyでsimpleなので歌いやすく、しかも意味のある内容で、とってもいいですよね。keywordsをblankにして、dictationにも使えます。

Love

Love is real, real is love,
Love is feeling, Feeling love,
Love is wanting to be loved,
Love is touch, touch is love,
Love is reaching, reaching love,
Love is asking to be loved,
Love is you, you and me,
Love is knowing, we can be.
Love is free, free is love.
Love is living, living love.
Love is needing, to be loved.

CALAの東京スタッフの矢口先生が、“Twinkle, Twinkle, Little Star”のValentine Versionを作ってくれました。CALA Picture Cardsの10 wordsが全部入ってるんですよ。

Song of February 14

Happy Happy Valentine's Day,
I like chocolate. How about you?
Arrow and bow. Kiss and hug.
Like a cupid in my heart.
Happy Happy Valentine's Day,
I don't like broken hearts. How about you?

もうひとつ、“Twinkle, twinkle…”の替え歌を。

Hello, Valentine.

Hello, hello Valentine,
How I wish you would be mine.
Sweet like candy,oh, so nice!
I could hug you once or twice!
Hello, hello Valentine,
How I wish you would be mine.

 

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