shichigosan.gif (5458 バイト)Shichigosan

The Seven-Five-Three Festival−Nov.15

  Japanese Cultureでは、11月と言えばやはり「七五三」が思い浮かびます。
  お化粧して振り袖を着て神妙にお払いを受け、千歳飴を買ってもらって、写真を撮ってもらって・・・。そんな子供の頃の思い出と、自分の子供にいっぱしのスーツを買ってやってネクタイを結んでやり、神社に連れていってお神酒を飲ませ、すくすく育ったことを感謝した、ついこの間のような出来事・・・。

  「七五三」は、めでたいから祝うのではなく、祝うことによってめでたい、という、いわば逆パターンの、極めて日本的なHolidayでしょう。
  昔々の武家や公家の風習が江戸の頃に商家に移り、明治になって庶民の間に根づいたということですが、11月15日を選んだのは、お米の収穫が終わる時期、という稲作文化との関係もあり、旧暦15日が満月に当たる、という日本人のお月様好きとも関係があるようで、人々の生活の中から「七五三」の風習も生まれました。

  3歳は「髪置き」(それまで剃っていた髪を3歳になったら伸ばす)、5歳は「袴着(はかまぎ)」(侍の家で男の子にはじめて袴を着せる)、7歳で「帯解き」(7歳になった女の子の着物は、付け紐でなく帯で締める)、というそれぞれの風習がもとになっているということですが、奇数を重んじるのは中国の影響とも言われます。
  医療技術の発達していなかった昔は、幼い子供が育たずに死んでしまうことも多く、それゆえ子供の長寿を願い、健康に育ったことを氏神様に感謝する、という風習が民間に浸透していったのでしょう。

  11月は、農作業が終了し、正月の準備にはまだ早い、ほっと一息つける時でもありました。台風もなく、寒さもまだ本格的でなく、気候も一番安定している時期です。その11月の満月の日を選んで、数えで奇数を迎えた我が子の成長を祝う、そんな日本の文化を、児童英語でも活用していきたいと思います。

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icon-kaede1.gif (308 バイト) Words List   shichigosan2.gif (5052 バイト)

  「七五三」は、the Seven-Five-Three Festivalと表現しているところが多いようです。FestivalCelebrationにしたいような気もしますが、Festivalの方が華やかかも。Shichi-go-sanもハイフンを付けて読みやすく、わかりやすくしましょうか。Novemeber 15という日付ははずせません。神社shrineで成長を報告し、長寿を祈願prayするわけですが、なくてはならない千歳飴Chitoseameはそのままthousand years candyとしましょうか。thousandを導入するいい機会ですし、子供達にChitoseameの意味を教えられるという逆の効果もあったりするでしょう。
  Shichi-go-sanには、furisode=long-sleeved kimonohakama=pleated skirtが欠かせませんよね。他にもsuitsとかbow tie、dress、ribon、obi=sash、zori=sandal、haori=short coatといったclothesのwordsがいろいろ導入できそうです。
  そして、Shichi-go-sanの主役であるchild(children)、彼らを育てたparents、彼らが可愛くてたまらないgrandparentsなども是非入れたいところです。 また、Shichi-go-sanには、大抵photoを撮ってもらいますよね。

kimonoやhakamaは英語になりにくいですが、どういうものかはやはり言葉で表わしたい、と思うので、絵カードに英語をつけたいと思います。そして、zoriなどもsandalでは物足りないけど、いちいちJapaneseをつける、というのも逃げのような気がするので、思いきって取りました。説明不足はやはりpictureでカバーするのがいいのでは。

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icon-kaede2.gif (308 バイト) Activities     titoseame.gif (2361 バイト)turu-ani.gif (4063 バイト)

My Best Clothes(What kind of style did you wear?)               Shichi-go-sanには、過去形のsentenceの練習がもってこいのような気がします。現役の七五三は幼稚園児とせいぜい小1生ぐらいですから、ほとんどの生徒にとっては過去形。でも、どんな衣装を着たかは、女の子ならもちろん、男の子もたいてい覚えているのではないでしょうか。
kimonoやsuit、dress、hakama、といったいろいろなstyleのbest clothesの絵を用意して、
“I wore a long-sleeved kimono.” “I wore a pleated skirt and a short coat.” “My best clothes were a bow tie and a formal suit.” などと、自分のstyleを英語で言ってみましょう。

  自分のShichigosan styleを絵に描いていって、それぞれを英語でどう言うか、学習していく、なんていうのが楽しそう。

Where did you go?   やっぱり過去形で、それぞれのlocal shrineを答えたりします。“I went to Meiji-Jingu.” “I went to Igusa-Hachiman.” 或いは、“I went to the restaurant.”とか、 “I went to the department store.”、 “I went to the photo shop.”なんていうのもあるでしょうね。grandparetsのところとか、auntuncleのところというのもあるでしょう。いえいえ、とにかくはじめはbeauty salonでセットと着付けかな?

生徒達の行ってそうな所を双六ふうに設定して、the Seven-Five-Three Festivalを誰が早く無事に終えるか、何ていうふうにすると、かなり楽しめそうですね。

What did you get?   七五三にはgrandparentsやaunts、unclesなどからいろいろpresentsを貰った子も多いでしょう。低学年なら、何を貰ったか、まだ覚えていると思うのですが・・・。もちろん、“I got thousand years candies.”という答えが先ず言えるようにします。上のActivityとセットにすることも出来るでしょう。

双六ふうのboard gameの中で、present cardsをいくつか用意しておき、grandparentsなどの所に来たらカードを引かせ、“What did you get?”ときいて、カードに応じて“I got a computer game.” “I got a doll.”などと答えさせます。答えられたらpresentはget出来ることにし、goalまでにいくつpresentをget出来るかを競うことも出来ます。

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icon-kiku1.gif (858 バイト)Sugoroku Board Game     をPI、PA(小学生の経験者クラス)のクラスで、それぞれ15分から30分近くをさいてやりました。慣れない絵を何とか描いて、wordsリストの絵カードを大急ぎで作り、ポスターの裏に、大体の順路を書いて、サイコロの目だけそれぞれ決めて書いておき、その目が出た時だけ次の順路に進めるようにしました。それぞれの場所は、カードを置いて、そのまま使います。
先ず、
“Do you know the Seven-Five-Three Festival?”ときいて、子供達に考えさせます。何回か繰り返すと、誰か「あ、七五三のことだ!」とわかります。そうしたら、表紙用に作ったカードを「上がり」のところに置いて、“When's the Seven-Five-Three Festival?”と尋ねます。11月15日が七五三と知っている生徒は殆どいませんでした。November 15thを、startの所に置きます。そして、“Where did you go?”、「神社行った」 “You went to the shrine.”で、shrineのカードを置いて、shrineを覚えさせます。このようにして、question形式で、beauty salon、photographer shop、restaurant、grandparents、のカードを所定の位置に置いたら、今度は、“What did you wear?”で、long-sleeved kimonoやpleated skirtなどを導入し、clothesのカードはbeauty salonのところに置いておきます。shrineの所には、worship、parents、thousand years candyを置きます。
こうして一通りwordsを導入しておいて、双六を始めます。書いてあるサイコロの目が出たら、
“I can go to the shrine.”などと言って、自分のコマを進めます。“I can go.”だけでもいい。サイコロの目がはずれだったら“I can't go to the shrine. / I can't.”と言います。
beauty salonでは、
“What do you wear?”で、自分の着るものを決めます。shrineでは、worshipをさせて、“How many candies do you want?”で、答えさせます。photographer shopでは、“I'll take a picture.”で、pose for a pictureです。restaurantでは、“What do you want to eat for lunch?”の答えを言い、grandparentsのところで“What do you want for the Seven-Five-Three Fetival presents?”を考えさせます。そして、最後にpresentsのコーナーで、presents用に何枚か用意したカードから1枚引かせて、“What did you get?”。そこを通過すると、めでたく七五三の日程は消化、ということで上がりGoal!となります。

   ※それぞれの個所のquestionは、生徒達の方から「お参りってなんていうの?」とか、「写真のポーズとろう」とか、「何を食べたいか聞く時どうするの?」とか、「おじいちゃんに、お金貰った」とか、game中に出てきたものです。

   ※それぞれの生徒達の七五三の思い出が聞けて、楽しいゲームです!

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