Setsubun
The Bean-Throwing Ceremony - Feb.3
節分と言えば豆まきですが、考えてみると、数ある日本の年中行事の中でも、節分は結構面白い、ユニークな行事です。でも、じゃあ、「節分」て何?、「豆まき」ってどうしてやるの?と外国人に聞かれたら、ちゃんと答えられます?
節分というのは、季節の変わり目という意味、本来は、それぞれの季節の変わり目に、それぞれ節分があったわけですが、旧暦の新年である立春の前夜、つまり大晦日に当たる、特別なこの日だけを節分、というようになりました。
四季のはっきりしている日本では、季節の変わり目には鬼の付け入る隙がある、とされていました。英語圏のHalloweenでも、11月1日のAll Saints Day(万聖節)の前にGhost達が暴れ回る、とされていますね。洋の東西を問わず、同じような考え方があるのが興味深いです。
つまり、冬から春に変わる時、ましてや新しい年に変わる時は大事な節目、心して厄を払い、鬼を追い、邪気を払った清浄な家に福を招いて、平和な安全な家内を築いていこう、ということから、豆まきをするわけです。
豆まきは、一家の長の役目とされていました。年かさの男性の仕事です。節分の夜、家中の出入り口や窓を開け放ち、玄関に一番遠い所から豆まきをし、まいたらすぐに閉めていき、最後に表玄関から鬼を追いだしてしまいます。豆は必ず炒り豆を。生豆では、鬼に当てた豆が地面に落ちたら、そこから芽が出てしまって大変ですから。
そして、福を招じた家の中で、それぞれ年の数だけ豆を食べれば、今年一年「マメに」暮らせる、というわけです。節分には、ほかにも、柊の枝に鰯の頭を刺したものを玄関に掛けておく、とか、主に関西地方のある地域で、のようですが、その年の恵方を向いて、一言もしゃべらずに太巻きのお寿司を丸ごと一本手づかみで食べる、なんていうのもあったりして、いろいろな風習が残ってます。
「節分について」 節分についてだけでなく、桃太郎のこと、鬼のこと、いろいろわかります。
Words List
先ず節分Setsubunですが、本来はthe turning point of the seasonですから、立春の前のこの日は英語では、the Coming-of-Spring Dayと言った方が正確かもしれません。けれども、Setsubunといえば豆まきbean-throwing(bean-scattering)ですから、児童英語としてはやはりこちらを採りたいと思います。鬼はいろいろです。ちょうどECCの小学生中級クラスPIレベルの教材では、桃太郎が登場し、demonやdemon kingが登場しますので、それも使いたいところですが、邪気という意味合いからはdevilを使いたい気がします。
「鬼は外」は "Out of the devil." "Evil spirits out."、「福は内」は "In with good luck." "Good Fortune in."とありますが、子供達にわかりやすい、ということではそれぞれ前者の方がいいように思います。
また、冬winterから春springへ、ということで、季節の名前を覚えて、梅ume=(Japanese) apricot tree, 鴬uguisu=(Japanese) bush warblerも仲間入り、"Spring has come." "Winter has gone."なんていう現在完了も入れてしまいましょうか。
Activities
Bean-Throwing Setsubunならやっぱりこれ。実際に教室でbeansをまいたら大変だから、毛糸の玉のような危なくなくて拾いやすいものを代用して、2チームに分かれて、一方が"Out with the devil."と言って、devils役の他方のチームに当てます。ラインなど決めて、そこから出たらアウト、などと決めておけば、それほど広くなくても出来るでしょう。
また、一方のチームを有名人チームにして、"I'm Musouyama." "I'm Seiko Matsuda."などと決めて、そちらのチームがbeansをscatterし、他方のチームは紙コップなどで、うまくcatchする、というのを、先日CALAでやりましたが、なかなか面白かったですよ。How many beans ? 豆まきの後は、"Eat the same number of beans as your age." です。生徒達に"How old are you?" "How many beans do you eat?" などと聞いて、roasted soybeansをあげましょう。彼らのgood luck & good healthを願って。
Games
Good Luck Collection うちの教室は狭いということもありますが、PB(幼児)クラス以外は普段はテーブルをしっかり置いてあるし、ちょっとしたActivitiesのためにテーブルを動かすのも大変なので、やっぱりテーブル上で出来るcard gameを考えてみました。
devil cards, good luck cards, spring cards, winter cardsを何枚かずつ用意します。最初に、4種類のsentences - - "Out with the devil." "In with good luck." "Winter has gone." "Spring has come."を練習しておきます。4種類の絵柄が入ったcardsをよくshuffleして、テーブルの真ん中にstackし、2チームに分かれて、交互に中央のcardsを引き、good luck cardやspring cardだったら自分たちのhomeに入れられることにします。devil cardやwinter cardは放り出すことにします。その際、最初に決めたsentenceをチームで一斉にshoutさせます。
good luck cardなら"In with good luck." spring cardなら"Spring has come."というように、いちいちチーム全員でshout. だんだん慣れてきたら、ちゃんとshout出来なかったら、せっかくのgood luck cardやspring cardが貰えないし、devil cardやwinter cardがhomeに入っちゃう、というようにします。
最後に、どちらのチームにgood luckやspringが沢山来たか、で競います。個人で対抗するより、チーム対抗の方が面白いです。good luck cardsのdesignはInternetのフリー素材などから採りました。参考になさりたい方、こちらです。
Draw a Devil 鬼=devilの顔を、face, eyes, nose, ears, fangs, hornsといった、six partsに分けて、サイコロの目に合わせて、1=face、2=eyes・・・という具合に決めておきます。ペアになってサイコロを振り、1から順番に書いていきます。最初に1が出るまで書けません。二人でどちらが早くdevilを完成させるか、を競ってもいいし、ペアで交互にサイコロを振って協力してひとつのdevilを仕上げるようにし、どこのペアが一番早くdevilを完成させるか、を競っても面白いです。これは運次第なので、英語の出来る出来ないに関係ないところがなかなかgood。