10月に入ると、今では、英会話のスクールではほとんどのところがハロウィーンにちなんだ催しをしています。私の教室では、暗誦大会と組ませて、各クラスの暗誦発表の後で、絵カードでHalloween wordsを導入しながら、ハロウィーンの起源や英語圏の人々の習慣などを紹介し、英語圏の子供たちが伝統的に営んできた行事を少しでも体験してみる、というスタンスで、毎年いろいろ工夫しています。みなさんの教室ではどんなスタイルでやってますか。
ここでは、ハロウィーンについていろいろな面からアプローチしてまいります。教室でのレッスンやパーティーの参考にして下さい。
History&Tradition
Halloweenの起源をご存知ですか。
Halloweenは元々Americaの行事ではなく、昔々のEnglandやIreland、Nothern Franceの宗教的な祭事でした。古代のケルト民族the Celtsの人達は、収穫の季節である秋が深まるにつれ、どんどん日が短くなり、夜が長くなっていくのは、Samhain(サウェン=あの世の魂を支配する王)が太陽の光を奪ってしまうからに違いないと考えました。そこで、収穫物をお供えして崇め祈り、the dead のspiritsをなだめ、大きなかがり火を焚いてSamhainのdarknessに対抗し、翌年の幸運を祈りました。すると、冬に入って日が長くなり始め(冬至の後は少しずつ日差しが延びますから)、彼らは願いが聞きいれられたと喜んだのです。
もともとthe Celtsでは、Novemer 1stがNew Yearで、October 31stはNew Year Eveに当たりました。そこに、Roman Catholic Churchが、すべての聖人がそろう“All Saints Day”(万聖節 11月1日、Hallow=Saint)のHolidayをNovember1stとしたことから、the Celtsの人々はその前日をSamhainのFestivalとし、“All Saints Eve”(=All Hallows E'en(=evening))のお祝いというわけで、October 31stがHalloweenの日となりました。
その後、Irelanndに大飢饉がやってきたときに、新大陸のAmericaに大量に移民があり、彼らがそのCultureをAmericaに持ち込み、広がったのです。HalloweenのsymbolはもともとはturnipだったそうですがAmericaにはturnipがなく、代わりに沢山あったpumpkinが取って代わり、New YorkやBostonなどNorth-Eastを中心に広まって行きました。
今日では、Halloweenは、1年のharvestを供え祝う日であり、darknessのspiritsやthe deadがよみがえる日であり、万聖節の前にghostsが暴れる日として、そして宗教的な意味合いを超えて、spookyな楽しいお祭りとして、すっかり定着しました。
※Halloween Partyを楽しむだけでなく、ちょっといわれなんかも生徒達に聞かせてあげて下さい。
the Origins of Halloween (English)で英語版をどうぞでは、WitchがHalloweenに何故登場してくるのでしょうか?
中世、魔法が様々な形で発展しました。Catholicが次第に勢力を持つようになったのに対抗するように、教会の意義を愚弄するために、キリスト教の祭りの日によく魔法が使われました。そして、特にHalloweenの日の夜に使われた呪文が効果があると言われ、witchとHalloweenには密接な関係が出来た、というわけです。
Custom
Halloweenの日が近づくと、人々は pumpkin をくり抜いて Jack-O'-lantern を作り、悪霊達が入って来ないように家の戸口や窓辺に飾ります。( pumpkin は orange のかぼちゃ。日本の green のは squash )食用でない大きな pumpkin が、Halloween の前になると安く出回り、家庭では必ず外へ向けて Jack-O'-lantern を置きます。pumpkinはharvestの象徴として、毎年この時期になると、各地でpumpkinのcontestが開かれ、びっくりするほど大きなpumpkinが並びます。
子供たちは、思い思いの costume をつけ、 maskをし、 “Trick or Treat!” (おごってくれないといらずらするぞ)と言いながら、近所を回ります。大人達はいたずらをされては困るので、 candy や chocolate など goodiesをあげて帰します。お菓子を入れる袋=goodie bag(trick-or-treat bag)に、子供たちはいっぱいお菓子を集めることが出来ます。このcustomは、使者の霊魂を鎮めるために食べ物を集めたことから来ているようで、ご馳走を差し出さなかった家では、彼らのいたずらにあい、食べ物が腐ったり怪我人が出たりしたともいいます。また、悪霊達の目をごまかし、子供がいたずらされないよう、子供達を変装させたとも言われています。
やることがかなり派手目の America では、大人達も、競って仮装を楽しみます。銀行員だって仮装しちゃうんだそうですヨ。
Halloween の日は、 Easter や Thanksgiving と違って休日ではありませんから学校も会社もありますが、授業が終わると、いったん家に帰った生徒達は思い思いの仮装をしてまた学校に集まり、体育館で先生も一緒になって、楽しい Halloween Party をやります。保護者はその度に車で送り迎えですが、車社会のアメリカではそれも当たり前のようになって、学校での夜の party も出来るというわけです。
Halloween はもともとCelticのFestivalですから、Catholic はお祝いしないということも出てきますが、今は Christmas と同じように宗教を超えて秋の Festival になりました。
the Legend of Jack O' Lantern(English)で、哀れなJackのstoryをどうぞ。
Halloween Party
Halloween Party では、代表的な game が “Bobbing Apples”。大きな樽に水を張り、収穫のシンボルりんごをたくさん浮かべ、子供たちはそこへ顔を突っ込んで、手を使わずにりんごを口でくわえて取ります。 (りんごは日本のものよりだいぶ小さいようです)
※America の子供たちは大騒ぎして、我先にと水に顔を突っ込んでりんごをくわえますが、最近潔癖な日本の子供たちは洋服のまま顔に水をつけるのを嫌がったり、他の子が顔をつけた同じ水に顔を浸けるのを嫌がったり、失敗だったという先生がいました。清潔好きのJapanese kidsには、1人用のボールなどを用意してやるといいようです。
Haunted House をしつらえたり(戸口にfakeのweb=クモの巣をひろげたり、blackのゴミ袋で巨大なspiderを作っておいておいたりするだけでもOK)、scary sound をかけて ghost story をしたりして先生達は子供たちを怖がらせたり喜ばせたりします。また、body parts of deathをいろいろ用意して暗闇の中で、子供たちにtouchさせて、怖がらせたりします。(皮を剥いたgrapesは、目玉、腐ったきゅうりは手の指、茹ですぎたスパゲッティは腸、凍らせて溶けかかった豆腐は脳味噌・・・。いずれも、よーく冷やして、紙袋の底に一つか二つずつ入れて。みんなキャーキャー大騒ぎです。)
そして、もちろん仮装パーティですから、仮装コンテストもあり。一番怖いのは誰か、一番かわいいのは誰か、に始まって、一番似合う人、一番凝っている人、一番手間のかからない仮装の人、一番安上がりの仮装の人、ゴミのでなかった人・・・などなど、子供たち誰もがwinnerになれるように、prizeを工夫します。Halloween Party Invitation Cards 可愛いParty用Invitation Cardsはいかが?
Game&Activity
日本の子供たちには、やはり絵カードを使ったりして、先ずHalloween Wordsを導入する必要があります。そして、それらを使って、より身近に感じられるように、gameやactivityで実践をしましょう。絵カードはCALAオリジナル絵カードがオススメ。この絵カードをもとに、J-Bookという、activity用のテキストも用意されていますので、授業にも使えます。・Swat 絵カードを使ってカルタとりです。手で取る代わりにFly swatter(ハエ叩き)を使います。Halloween用のskull(骸骨)型のFly swatterもあります。このSwat はCALAのKeiko先生が発案したんですよ。今では、どこの教室でもやってるようですが。
・Number−and−Name Game 絵カードにnumberをふったシールなどを貼っておきます。“What's number of Jack O’lantern?”のように、 questionし、生徒たちにnumberを読ませます。絵カードは30枚ぐらいありますから、数字の練習になります。次に、“What’s the name of number thirteen ?”のように尋ねて、今度は生徒にHalloween Wordsを言わせます。生徒たちは、先生のquestionをよく聞いて、いち早く答えようと一生懸命さがして声を張り上げますよ。
・Bingo Halloween Words を使ったBingoは、みんな大好き。小さい絵カードを3×3や5×5に並べて、チップを置いていけばいつでも手軽に出来ます。チップには細長い紙を少しずつちぎって使うのがgood。
・Charade いわゆるジェスチャーゲーム。Frankenstein や mummy,Dracula,witich,wolfman, skeleton, spider・・・楽しいactionが次から次へ出ます。
・Maze 子供たちは迷路が大好き。小さな子供たちには、鉛筆で線を引いていくだけで大きな仕事をした気分です。witch や ghost を配置した、ちょっとscaredなmazeを作ってみましょう。 Mazeのform(3つ)です。
・Cord Quiz 文字がわかって、フォニックスの進んでいるクラスにはalphabetとnumbersを手がかりにwordsを見つけるactivityをしてみましょう。Cord Quizのformです。
・Word Search 文字がわかって、単語単位で読めるクラスには、Halloween Wordsを探してもらいましょう。クラスのレベルによって、wordsの長さやsearchする数を調節できます。 Word Searchのformです。
・Crossword Puzzle ヒントを使って解くのは中学生や高校生以上に。簡単なものなら、小学生の上級クラスで使えそう。
・Haunted House Game 教室 or party会場のあちこちに、Halloweenにちなんだghostやmonsterのミニチュア(絵カードを代用させてもOK)を置きます。生徒達はペアを組んで、“Let’s go in together. Hold my hand. I'm scared!”と言って、start。それぞれの人形や、絵カードのところで、“This is a vampire. That's a mummy.”などと言って進み、ゴールを目指します。ちょっと暗くしてやるとgood。
Song & Poem
partyにしろ、lessonにしろ、cultureの紹介はgameやactivityが中心になりますが、でも、そこにsongやchant、poemをつけたすと、さらに充実します。是非やってみて下さい。・Witch's Pot 大きな鍋(なければダンボールなど代用)を用意。その中に、魔女の好きなものを片っ端から入れます。chikin lips, lizard hips, alligator eyes,monkey legs, salamander thighs, rotten eggs, spider webs, moldy bread, dried fish, mouse tails, dead leaves・・・ もちろんニセモノorカードに絵を描いたものなどを、生徒に、一枚ずつ入れてもらいます。さて、先生は、魔女になって、stickで、鍋の中を混ぜながら、
Stirring and stirring,
And stirring the brew,
Oooooooooooooo.......
Stirring and stirring,
And stirring the brew,
Oooooooooooooo.......
Stirring and stirring,
And stirring the brew,
Tip toe, tip toe,
Tip, toe,BOOOoooo...!
最後の Tip toe,のところで、抜き足差し足で生徒に近寄り、BOOooo...!で生徒を脅かします。Activityですが、生徒たちも一緒に、Stirring and stirring、.....とすぐ言えるようになりますから、witchの役を生徒にやらせることが出来ます。・What will you be for Halloween? Costumeを着けたらこんなpoemを。
I’ll be a ....に、自分のcosutumeに合わせたフレーズを考えたり、arrange出来ます。
What will you be for Halloween?
I’ll be a monster with skin of green.
I’ll be a ghost and wear a sheet.
I’m a clown with big, huge feet.A fairy princess I will be.
I’m a pirate who sails the sea.
I’m a witch with a tall, black hat.And I’m a vampire with cape of black.
I’m a hobo. See my pack?
・Skelton Hokey Pokey 《The Hokey Pokey》のsongに合わせて、skeltonで替え歌にします。ECCのオープン研修でも《Are You Sleeping?》の替え歌をいろいろやってましたが、替え歌は他にもいろいろ出来ますので、考えてみて下さい。
You put your skull in, you take your skull out.
You put your skull in and you shake it all about.
You do the Spooky Hokey Pokey and you turn yourself around.
That’s what it’s all about. Boo!skullのところをknee caps、shoulder blads, bony fingers,ribs, whole skelton と変えていきます。
Craft
何かを作るのは出来上がりにわくわくするし、自分だけのオリジナルに満足感も大です。子供たちは皆、Craftが大好きなので、私の教室では、partyにCraftが欠かせません。・Ghost,Moon and Pumpkins 手軽なCraftには、子供たちのかわいいhandを使います。手形を使うことにより、子供たちの毎年の成長がわかり、記念になります。画用紙に手形をtraceし、cut outして、ghostにみたてて、eyes、mouthを描きいれ、黒画用紙の台紙に glueで張ります。次に fist(=こぶし)を trace し、pumpkin にみたてて、筋を書き込み、stemをつけて、やはり台紙に張ります。ちょっといびつな fist の pumpkin が、却って愛敬があって realに見えます。黄色の紙で full moon やcrescent を作り、ghosts、pumpinsと組み合わせて、貼絵にします。手形のghostsがかわいらしい、人気の craftです。
・Goodie Bag Halloweenにちなんだ、イラストをいくつか用意しておきます。生徒たちに、オリジナルを書かせても良いでしょう。また、coloring用のイラストを用意して、色を塗らせるだけでも楽しいです。それらを、紙袋に貼って出来上がり。出来上がった goodie bagを使って、もちろん “Tick or Treat !” のactivityをやってもらいます。
ex. “Hello. Trick or treat!”
“Treat! Do you like chocolate or candies?”
“I like chocolate.”
“Here you are.”
“Thank you.”coloring用のイラストはこちら。 colored picturesはこちら。
・Jack O' Lantern 牛乳パックの上部の三角形の部分を切り取り、orangeの色画用紙を貼り付け、取っ手を付けて、黒のカラーペンで牛乳パックの側面に顔を書き入れます。
頭部に、黒画用紙をぎざぎざに切った髪の毛を貼り付けて出来上がり。余裕があれば、目、口、鼻をカッターで切り取り、中に懐中電灯を入れるとbetter。
Jack O'Lantern's Net 世界各地のHalloweenのTraditionなんかもわかります。
Ben and Jerry's Halloween Ice Cream